2024年12月号 「今、行ける奥能登復興応援ツアー」に参加した感想
令和6年(2024年)1月1日16時10分にマグニチュード(M)7.6 深さ16kmの地震が発生し、石川県輪島市、志賀町で震度7を観測しました。インフラである道路、上下水道施設を中心に甚大な被害が発生しました。
既に10か月経過しているにもかかわらず、マスコミ報道見るたびに復旧・復興のペースが遅すぎるのではと思っておりました。私がしてきた支援は、寄付金や義援金程度しかできておりません。被災地・被災者の支援を呼びかける声は、時間の経過とともに弱まっています。マスコミは、国・地方の連携不足、縦割り行政の弊害、ボランティア不足、建設関連の人手不足、資材手当の困難化などを指摘しています。
いま石川県では「能登が示す、ふるさとの未来」をスローガンに被災地の復旧・復興をすすめております。そのような折、掲題の復興応援モニターツアーのお誘いもあり参加することにしました。能登を訪れたことで、「能登復興応援ツアー」が能登の方々にとって希望の光となっていることを確信しました。
阪神大震災や東日本大震災のような復旧・復興は、能登半島の地形の特性からして難しいところがあります。日本の原風景を残す地域としての特性があります。世界農業遺産が広がる景色、歴史と文化が根付く特色のある地域、「能登の里山と里海」が生む豊かな食材などの魅力を残しての、復旧・復興しなければなりません。同時に、若い世代が中心となり、将来のグランドデザインを描くことも大切です。
現地を訪問してみると、仮説の(郵便局、ガソリンスタンド、ドラッグストア等)建物にて生活ができている状況です。国道249号線のひび割れ、片側一車線、場所により道路修復工事にて片側一方通行にて、交通路は十分復旧しているとは言えません。美しい能登瓦の全壊した家屋が散見されます。また、丘陵性山地が多いために、仮説住宅用地確保も小学校敷地内に仮設住宅建設しているのが実態です。インフラである道路・上下水道施設を中心に甚大な被害が発生しており、毎日工事用車両が頻繁に往来しております。
オーバーツーリズムにより復旧・復興に支障をきたすことがあってはなりません。絶えることのない「ジャストサイズな復興支援」にすることが大事です。能登半島の被災地の皆さんには、今こそ「がんばれ!」と大きくエールを送りたい。
(訪問させていただいた所)
珠洲岬—空と洞窟から望む神秘の景色、日本三大パワースポットのひとつ
能登ワイン—ここでしか手に入らない熟成ワイン
千里浜なぎさドライブウェイ—乗用車や自転車でも波うち際を走行できる砂浜
コスモスアイル羽咋—本物の宇宙船・本物の月の砂に感動
妙成寺—重要文化財十棟かつ加賀百万石前田家ゆかりの寺
能登金剛厳門クルージング—日本海に浮かぶ奇岩・絶景を眺めながらクルージング