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2026年6月号 自動車覇権の生命線となるインド市場

インドは2030年までに日本やドイツも追い抜き、世界3位の経済大国となる見通しであります。豊富な労働力を背景に、自動車産業をはじめとする製造業が著しい成長を見せています。インド市場をどう取り込むかは経営の最重要課題となっています。急速に変化するテクノロジーの時代において、ルールに基づく国際秩序を守り、世界経済の安定と国内での新たな成長の原動力を生み出す役割を担っており、自由経済はインドにとっても世界にとっても重要であります。経済安保やサプライチェーン(供給網)のグローバル化の前提そのものが検証されています。あらゆる国が、貿易と技術における多様化の必要を感じています。

いまモディ政権はGDPに占める製造業の比率引き上げを目指し、製造業振興政策「Make in India」を推進しています。製造業強化で、雇用に創出や貿易収支の改善に加え、中国などからの輸入に依存する重要製品の国内生産強化を通じた経済安全保障の確保や、グローバルサプライチェーンにおける生産・輸出拠点としてのインドの地位向上などを目指しています。
「Make in India」の中核を担うのは、「生産連動型優遇策(PLI)」です。これは携帯電話、医薬品、自動車・同部品、太陽光発電モジュール、先端化学電池など14品目を対象に補助金を付与するもので、重要品目の国産化を狙っています。そればかりか、いわゆる「グローバルサウス」(新興国・途上国の総称)の重要性の高まりも重要な要素となります。アジア、中東、アフリカに事業を拡大する上でインドを世界の輸出拠点として考えているグローバル  企業グループは多数います。

米国や中国など主要市場が頭打ちとなり、車メーカーの競争はグローバルサウス(新興・途上国)に移るなか、トヨタ自動車はインドに3つの新工場をつくります。新工場は、インド市場に加え中東やアフリカへの輸出拠点の役割を担います。日本・スリランカ・インド輸出志向型産業回廊構想からも、シーレーンを共有する日本や世界経済の成長の中心となるインド洋・アフリカ経済圏にとって極めて重要であります。

スピード・コスト・スタイル(Speed Cost Style )を重視したビジネスモデルは、従来の慣行にあぐらをかくことなく、意識改革が欠かせません。日本企業として、相当な覚悟して臨むことが極めて重要である思料します。ここは、インドにて日本の常識は通用しません。本気でグローバルなビジネスチャンスを、つかむことができるかどうか本気度が試されています。頑張れ日本の企業! 

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